バッジ作成におけるシルクスクリーン印刷とは
2020/11/09
内田(う)「こんにちは、毎度毎度の内田です。今日はちょっときらめっ君に質問したいことがあります」
きらめっ君(き)「はいはい、なんでしょう?」
う「昨日の、河津桜まつりのオリジナルバッジの記事のときに思ったんだけど、ピンバッチになったきらめっ君と河津桜まつりのものでは、ちょっと雰囲気違いますよね?」
き「あぁ、それは製法の違いです。河津桜のバッジはシルクスクリーン印刷ですし」
う「シルクスクリーン印刷って、オリジナルデザインに使われている色数分だけ版が必要となるってやつですよね?」
き「そう。デザインに使われている色数が2色だったら版は2枚、3色だったら版は3枚必要になります」
う「ということは、河津桜まつりのバッジは金色とピンクの2色だから版は2枚ということですか?」
き「いいえ、金色は土台の真鍮にコーティングされている金メッキの色だから、シルクスクリーン印刷ではピンク色の1色のみ。デザインの中の、金色のロゴや文字はその部分だけ“抜き”にして、地の色を出しているんです」
う「そういうことだったんですか。こんな小さくて細かいものでも綺麗に抜くことができるんですね」
き「そうですね。その点もシルクスクリーン印刷の特徴のひとつです。それにシルクスクリーン印刷は版の数が多ければ多いほど製作価格は上がってしまうから、そのコストを抑えるためにも、抜きを使って上手に地の色を利用するといいんです」
う「じゃあ、きらめっ君バッジの場合は?」
き「河津桜まつりのバッジは真鍮に直接シルクスクリーン印刷を施していますが、ボクのほうはシールのような紙素材にデザインをプリントし、それをバッジの土台に嵌め込むという形をとっています。そのため地の色は紙素材の白色です。だから必要となる色数は、紺、赤、黄の三色になりますね。ただしボクのこれは、シルクスクリーンではなくインクジェットプリントですけどね」
う「シルクスクリーン印刷じゃないんですか? どうして?」
き「単純に、製作個数が少ないからですね。このきらめっ君バッジは今のところ、世界にひとつしかありません。インクジェットは版などを作る必要がありませんが、シルクスクリーンは版を作成するコストがかかるため、小ロットの場合だと1個当たりの単価が高くなってしまうんです。ただし、一度版を作ってしまえばいくらでもプリントできるから、逆に大ロット注文の場合なんかは格安になりますね」
う「なるほど! 吉○屋みたいなものですかね?」
き「いや、それはちょっと違いますけど」
う( ̄□ ̄;)!!