手ぬぐいの製法、顔料プリントについて
2020/11/09
「前回のよさこい祭りで配布する用のオリジナル手ぬぐいのご紹介で思ったんですけど、製法の『顔料プリント』ってありますよね? でもときどき『顔料染め』とも言うじゃないですか? これって結局どっちが正解なんですか?」
「どちらが正解とかはありませんよ。しいて言えばどちらも正解です。同じ製法を指す言葉として使用されています。というかそれより、丁度良い機会なので今回は、手ぬぐい作成における顔料染めについて、詳しくご紹介してみましょう!」
この記事の目次
デザイン性重視の『顔料染め』
オリジナルデザインを手ぬぐいの生地素材に反映させる際、弊社でもよく利用する製法のひとつとして、顔料染めというものがあります。これはその名の通り、顔料インクと呼ばれる水に溶けにくいインクを使用する方法で、昔ながらの染めの製法に比べると、工程も少ないため、迅速かつ格安価格で仕上げることが可能であり、綿密な線なども綺麗に表現できることから、デザイン性を重視したいお客様などには特に人気があります。
顔料染めの特徴とは
特徴1:細かな線を再現出来る
手ぬぐい上でも、細い線や細かいデザインでもはっきりと再現できるのが、顔料染めのひとつの特徴です。その秘密は顔料染めの製法にあります。生地素材内部にまで色を染み込ませる従来の染め方法ですと、どうしても滲みが発生してしまいがちですが、こちらはインクに接着剤のようなものを混ぜ、生地素材の上に乗せて張り付けていく、という製法のため、緻密な点や線の表現が可能なのです。
特徴2:色数や製作枚数で価格は変動する
顔料染めの製法は、白色を除くオリジナルデザインに使用される色数分だけ版を作る必要があります。そのため色数が多ければ多いほど版が必要となり、価格は上がります。ただしこの版を一度作成してしまえば、あとはどれだけでも印刷出来ますので、オリジナル手ぬぐいの制作枚数が増えれば増えるほど、一枚あたりの単価は安くなります。そのためノベルティグッズなどに利用するには最適な製法なのです。
顔料染めの注意点とは
注意点1:裏抜け率が低い
上のほうでも言いましたが、顔料染めとはつまり、生地の上にインクを乗せていく、という製法のため裏抜けはしづらく、画像でもわかる通り、裏側は白っぽく仕上がります。
注意点2:生地が少しだけ硬くなる
生地の上にインクが乗せられた状態で完成いたしますので、その部分は多少硬く感じられる場合があります。
ただしこれは、手ぬぐいを使い込んでいくうちに次第に馴染んでいきますので、ご安心ください。
・安い
・細かい表現もキレイ
というメリットがございます。そのため特に手ぬぐいのオリジナルデザインに線画を利用したい場合や、ロゴなどをはっきりと表現したい場合、またタペストリーやポスターのようにして利用したい場合などにはおすすめです。
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「そうですね、弊社で特注制作するオリジナル手ぬぐいも、顔料染めでお仕上げする場合が多いですしね。まあそれでも、お客様のオーダーに合わせて、このような作成方法を変えていけるのが弊社の特徴でもありますので、どんなご注文でもまずはお気軽にご相談いただければってかんじですね(^^)」