タオルのシャーリングとパイルの違い
2016/10/14
こんにちは、内田です!
最近オシャレと健康を意識して、顔に似合わずスムージーを毎朝飲んでいるのですが、その際、何気なく口元を拭いたそのタオルがシャーリング生地だったことで、ふと、ボクの中で疑問が生まれました。
「先日キラメック通信で紹介したオリジナルタオルもシャーリング生地だったけど、結局のところ、シャーリング生地ってなんなのだ……?」
ということで今日は、タオルのシャーリングとパイルの違いについて、ちょっときらめっ君に聞いてみたいと思います。よろしくお願いします!
この記事の目次
パイルとは
「それではまず、タオルの最もスタンダードな生地素材の、パイルについて説明していこうかと思います」
織り姫タオルの説明をした記事でも少し紹介しましたが、パイルとは、平織された生地を下地として、そこからさらにループ状に糸を出して織り上げたもののことを言います。
こうすることで生地に厚みを出し、ふんわりとした肌触りを生み出すと共に、吸水性も高くすることが出来るのです。
これはタオルの最も一般的な生地素材であり、吸水性が求められるバスタオルなどはほとんどがこの素材で作成されています。
シャーリングとは
次に内田が疑問に思っていたシャーリングですが、これは上記のパイルの、表面のループ状に出ている糸だけをカットする加工のことを言います。
当然、ループ状の糸をそのまましているパイルよりも生地自体の厚みは薄くなりますが、その分、オリジナルデザインをプリント印刷した際の滲みなどは発生しにくく、細かな線などの描写も可能となります。
シャーリングはパイルのタオルに比べるとやはり、多少は吸水性が落ちると言われておりますが、実際はそこまで変わらないかと思います。
また、手触りも滑らかなため、むしろシャーリングのほうが好き、という方も多いみたいです。
「ということは織り姫とかとは違って、オリジナルタオルをプリント印刷で制作する場合は、すべてこのシャーリングを使う感じになるんですか?」
「そうですね。現在では90%くらいはこのシャーリングで特注作成しています。でももちろん、お客様のご要望であれば、パイルでも製作することは可能です。多少デザインがぼんやりとする場合がありますが、それもタオルらしい味と言えば味ですしね」
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「ようするに人間の髪型で言えば、パイルはアフロ、シャーリングは坊主って感じですかね!」
「内田……。そんな合成画像じゃなくて、実際に坊主にしちゃったらどうですか? そろそろ暑苦しい季節になりますし、似合うと思いますよ?」