テーブルクロスの選び方は?4つのポイントで決める!
テーブルクロスは、家庭用と業務用とでは、大きな違いがあります。しかし選び方には、それがありません。
そこでテーブルクロスの選び方を、4つのポイントから見ていきたいと思います。
その4つのポイントとは、1つ目にテーブルクロスのサイズ、2つ目に生地(素材)、3つ目に撥水・防水などの加工、そして4つ目にデザインです。
業務用でも、家庭用でも、どちらであっても、大きなポイントと言える4項目なので、しっかりとご記憶いただき、テーブルクロス選びの際、参考にして下さい。
この記事の目次
テーブルクロスのサイズはどうやって決めるのが正しい?
テーブルクロスを使う場所のは、テーブルの上です。
そこでまずは、クロスを掛けるテーブルの長さや幅、高さをメジャーで計測しましょう。円卓の場合は、半径の長さを測りましょう。
こうすることで、テーブルクロスの仮サイズが分かります。なぜ仮なのか?その理由をこれからご説明します。
テーブルクロスサイズは好みで決まる?
テーブルを計測した数値から分かるのは、床までの隙間なく掛けられるクロスのサイズです。
しかし実際は、そこまでぴったりとした長さではなく、床とクロスの端に、適度な空きがある物が人気であり、一般的です。
その為、テーブルのサイズを計測したあとは、床とクロスの端との距離は何cmぐらいにするのかを考えなくてはなりません。
この何cmぐらいにするのか? こそ、選ぶ側の好みで決めるポイントとなります。
例えば、下記のような条件で、テーブルクロスを探したとします。
- テーブルのサイズ『縦200×横160(cm)』
- テーブルの高さが『70(cm)』
- 床からの距離が『30(cm)』
この場合の式と結論は、以下のようになります。
記号に変換しましょう。
- テーブルのサイズ:縦A×横B
- テーブルの高さ:C
- 床からの距離:D
ちなみ円卓、丸テーブルにかけるクロスをお探しでも、同じ公式で求めるサイズが出せます。
テーブルのサイズが縦横ではなく、直径で考えて下さい。
この公式を用いれば、適切な大きさのテーブルクロスを求めることができるでしょう。
ただし業務用に関しては、目に見える部分と裏側の隠れた部分の作りを変えることがあるため、この辺は使い勝手という部分で調節して頂ければと思います。
テーブルクロスの生地選びについて
生地の選択も、テーブルクロス選びには重要です。
この生地選びのポイントを綿・麻、ポリエステル系、ビニール系と、3つの素材で見ていきましょう。
なお生地選びに関しては、家庭用と比べ、業務用の方が検討する必要があると思います。
例えば大衆食堂で使う場合。メニューがバラエティに富んでおり、各テーブルには醤油やソースなどの調味料が置かれています。また回転率により、必然的にテーブルが汚れることが多いでしょう。
家庭用であっても、テーブルクロスは食卓で使う場合が多いことが予測されますが、業務用の大衆食堂とは大きな差があり、求められる生地も変わってきます。
では、生地選びのポイントとなる部分を、それぞれ見ていきましょう。
綿・麻製のテーブルクロス
綿や麻は、耐久性があり、洗濯耐性も優れており、何よりも品があります。
特に品格や品性は、雰囲気のみで伝わるものと思われがちですが、布ですと、余計な光の反射がなく、目で見ても品が伝わります。
耐久性と洗濯耐性に関しては、シミが付いたら洗ってしまえる気軽さがあります。変に洗濯が苦手で耐久性が低いと、即洗うのは難しく、結果、見た目が悪くなってしまいます。
オススメの用途としては、家庭用全般、展示会や説明会、飲食店など、印象良く見せたい場面や汚れることが想定できる場面でお使い下さい。
ポリエステル製のテーブルクロス
ポリエステル製と言っても様々な物があり、特にオリジナル制作などでは、悩むほどの種類がある生地です。
しかし家庭用では、ポリエステル◯%や、ポリエステル製と書かれ、販売されている物が多いと思います。
綿や麻に比べ、同価格帯では耐久性が落ちますが、発色がよく、フルカラープリントだって簡単に行なえます。
また生地の伸縮性が強みで、使い易いテーブルクロス生地です。
オススメの用途としては、家庭用全般、屋内イベント、キャンペーン、商品説明会など、華やかなプリントを施し、演出の一つとしてお使い頂けます。
ちなみにオリジナル制作の際、もっとも人気がある生地が、ポリエステル系のトロマットとなっています。
ビニール系のテーブルクロス
ビニール素材である以上、耐久性に優れ、水や汚れに対しての強みがあります。
ビニール系の素材では、透明クロスが定番ですが、ターポリン製の物も定番と言えるでしょう。
綿や麻に比べても、耐久性に優れている為、長期間の使用、屋外での使用など他ではカバー出来ない部分で活躍します。
オススメの用途は、屋内外の長期イベント、飲食店などです。また家庭用として、透明クロスは人気です。
ソースや醤油がこぼれても、さっと拭き取ればOKのビニール系テーブルクロスは、変わらない人気と需要があります。
生地選びは特徴から、テーブルクロスの目的に適した素材を探し、ベストな物を選びましょう。
テーブルクロスに施された加工とは?
テーブルクロスの生地には、様々な加工が施されたものがあります。
オリジナル制作では、お求めの加工をオーダーする為、まるわかりですが、市販の物はこれが分かりません。
そこでここでは、その判別方法と、どのような加工があるのかをご紹介します。
生地に施された加工を判断する方法
市販の物を購入する際、その経路は2つ挙げられます。1つは、実店舗に行き購入する。もう1つは、インターネットで購入する。
後者の方であれば、商品情報の中で触れられている加工内容で分かります。それを確認して、必要な加工が施されたテーブルクロスをお求め下さい。
前者であれば、商品タグを確認してみましょう。そこには、手に取ったテーブルクロスの売りが書かれています。その中から、加工についての記述を確認しましょう。
どのような加工が施されているのか? が、分かったところで、今度はその加工内容についてご紹介します。
テーブルクロスの加工内容
一般的にテーブルクロスには、4つの加工が施されます。相性の問題で4つすべての加工が施されることは現在ではありません。その為、もっとも欲しい加工を選び、調整していくことをオススメします。
防炎加工
不特定多数の人が出入りするイベントで使用するテーブルクロスには、安全の為にも施しておきたい加工です。
ただ、一般的な防炎加工とは、生地を燃えなくするのではなく、燃えにくくし、被害を最小限に食い止めるための難燃加工です。
また消防法の関係で、布製品を使用する場合には、防炎加工が必須と言う状況もございます。ご注意下さい。
撥水加工
水を弾く加工で、弾いた水が玉のようにテーブルクロス表面を転がります。
これを染み込む前にさっと拭くことで、濡れるのを防ぎます。
防水加工
浸水を防ぐ加工で、テーブルクロスが水に濡れるのを防ぎます。
当たり前ですが、ビニール系の素材を対象にした加工(仕様)であり、あらかじめ備わっている機能です。
防汚(撥油)加工
汚れを弾く加工であり、撥水や撥油と共に施される加工です。
基本的な部分で、テーブルクロスが汚れる状況といえば、水物や油物による汚れです。これらからテーブルクロスを守る加工です。
なお撥水や防汚加工は、洗濯耐性があまり強くなく、度重なる洗濯で加工効果が落ちます。
テーブルクロスへの加工選びは、なかなか難しいですよね。家庭用であれば、まだ小さい子がいるから・・とか、家人が喫煙者だから・・とか、そういった観点から、撥水・防汚や防炎などを選ぶでしょうし、業務用であれば、状況に応じて決める必要があります。
結局のところ、テーブルクロスは加工選びにおいても、目的ありきなんです。
目的が先にあり、選択肢をそこに合わせるのです。
テーブルクロスはどんなデザインの物を選ぶ?
最後にテーブルクロスのデザインについて考えていきましょう。家庭用向き、業務用向きと、デザインは大きな違いがあります。
家庭用テーブルクロスのデザイン
家庭用のテーブルクロスは、目立つプリントは必要ではなく、気分や使う場所にあった物が選ばれます。
その為、生地端にフリルなどの華やかな装飾が施された物、網目状になった物など、様々なデザインが選択の対象となります。
良いデザインの物だけど無加工で、汚れる心配があるなら、透明クロスを併用することで、防水対策ができ、使い勝手がよくなります。
家庭で使うテーブルクロスになるので、デザインをどの位置づけにするかは、個々の判断にお任せします。
業務用テーブルクロスのデザイン
業務用のテーブルクロスは、目的ありきです。何に使うのか? これが重要になります。
販促宣伝に使うのであれば、PR内容をプリントすることになります。これが装飾の一部や目印的な物であれば、また別の内容を表示させることになるでしょう。
その為、業務用テーブルクロスを用意する際は、目的を注視し、どういった内容のデザインが適切であるか? を考えましょう。
レストランや大衆食堂などで使うテーブルクロスは、独自の方向性があることでしょう。それはこだわりであり、方向性でもありますので、ご希望の形を再現して下さい。
もちろん業務用だからと言って、デザインが施された物ではなく、無地でサッパリとしたテーブルクロスをお求めであっても良いでしょう。
その場合は、生地や加工にこだわってみて下さい。
デザインは、家庭用にしても業務用にしても、優先順位が不確定な要素であると思います。一番大事にしたい状況も確かにあるかもしれませんが、生地選びやサイズを優先するのは自然でしょうし。
ここまでの話を振り返ると、ご紹介してきた4つのポイントが、1つ1つではなく、繋がりのある、あるいは関わりのある物であるということが分かります。
そしてそれらを結びつける物は、目的と呼ばれる糸であることも分かります。
今後、テーブルクロスのご購入をお考えの際は、今回ご紹介した4つのポイントを踏まえてお選び頂ければと思います。
ちなみに、オリジナル制作のご依頼は、下記より 承っております。
2020/11/09